現在福岡空港は、全長2500mの第2滑走路を増設工事中で完成は2024年度を予定しています。福岡空港の発着回数は2012年に遅延がなく運用できる目安である滑走路処理容量を超えました。混雑時にはなんと2分17秒程度毎に離着陸が行われています。
ちなみに同時に工事中のターミナルは2019年3月に完成予定です。
滑走路1本の空港として発着回数が国内1位
現在の福岡空港には滑走路が1本しかありません。「福岡空港滑走路増設に係る環境影響評価方法書の概要」によると滑走路1本で2013年度には17.4万回の発着を行っています。しかし事故などで滑走路が閉鎖されてしまうと他の滑走路が無いので上空待機またはダイバードが発生してしまう危険性が高い空港でした。
滑走路1本あたりの離着陸回数が日本で最も多い為、2016年3月27日より国内5例目、滑走路1本の空港としては唯一の航空法に基づく混雑空港に指定されていて、新規航空路線の開設が制限されています。
滑走路1本の空港として旅客数が国内1位
LCCの増加などで24時間空港はでないにも関わらず滑走路1本で約2,000万人の旅客数を誇ります。
どんな新滑走路にするか
増設する新滑走路は2,500m×幅60mとなっています。現在ある既存の滑走路は長さ2,800m×幅60mなので300mほど短いものになります。滑走路同士の間隔は210mほどです。また、新滑走路は国内線ターミナルの反対側につくられるので駐機場を出てから離陸するまでの移動時間が少し長くなります。
この滑走路を新設するのに必要な期間は7年で事業費は2,000億円となっています。