iPhone8とiPhoneXはワイヤレス給電が特徴として大きく取り上げられていますが、個人的には高速充電に対応したことのほうが最大の特徴に思えます。しかしUSB Power Deliveryを利用した高速充電を行うためには高速充電に対応したiPhone8以降の機種と、USB-C Lightning ケーブルを使用する必要があります。
発売当初はApple純正の高額なケーブル(1mで税抜2800円、2mで税抜3800円)しか出回っておりませんでしたが、最近ようやくサードパーティ製のケーブルも安価に出回ってきました。
そこでちょっと実際に購入して安価なケーブルが使用可能なのか調べてみることにしました。
目次
USBの供給電力
USBとはユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略で、もともとはUSBメモリやマウスなど周辺機器の共通IOとして登場しました。しかしスマートフォンが普及とともにUSB端子を利用して充電するということが一般的になってきました。USBは通信メインだったので大容量の電流を流すことが出来ず充電用のUSBアダプタが登場するようになりました。
タイプ | 電圧 | 電流 | 電力 |
USB2.0 | 5V | 0.5A | 2.5W |
USB3.0 | 5V | 0.9A | 4.5W |
USB3.1 | 5V | 1A | 5.0W |
USB PD(5V) | 5V | 3A | 15W |
USB PD(9V) | 9V | 3A | 27W |
USB PD(15V) | 15V | 3A | 45W |
USB PD(20V) | 20V | 5A | 100W |
USB PDに対応したApple製品
- 12インチMacBook
- MacBook Pro(2016年以降のモデル)
- iPad Pro
- iPhone8
- iPhone8 Plus
- iPhoneX
これらの製品がUSB PDに対応しています。
iPhoneの高速充電のスピード
Appleの公式サイトによると30分で最大50%充電されると記載されています。ただし小さい文字で以下のような注意書きもあります。
iPhone 8、iPhone 8 Plusの試作ハードウェアとソフトウェア、Apple USB-C電源アダプタ(29WモデルA1540、61WモデルA1718、87WモデルA1719)アクセサリを使用し、2017年8月にAppleが実施したテスト結果によります。高速充電のテストは、バッテリーを完全に消費したiPhoneハードウェアを使って実施しました。充電時間は環境条件によって変わり、実際の結果は異なる場合があります。
iPhoneの高速充電の条件
また公式サイトにはiPhoneを高速充電するための条件としてApple USB-C – Lightning ケーブルとUSB-PDに対応した電源アダプタが必要となっています。
サードパーティ製USB-C – Lightning ケーブルを購入
パッケージにも最大18Wと記載があります。
カラーが黒・赤・青の三種類があるようです。
ケーブル自体は少し太めで簡単に断線しそうな感じはなさそうです。
USBチェッカーも購入
USBでどれくらいの電流が流れているかを調べるためにUSB-C用のUSBチェッカーも購入してみました。
ついでにUSB-A用のチェッカーも購入してみました。
早速充電出来るか試してみました
今回使用するUSB-CのアダプタはMacBook付属のアダプタとAnker PowerPort+ 5 USB-C Power Deliveryです。
初代iPad Airを接続してみたところ上限の2Aで充電されました。iPhone7も正常に充電されました。(PDを利用した高速充電は非対応)
いろいろな充電電流を測定してみました
このAnkerの充電器で電流をチュックしてみました。
今回購入したUSB-Aのチェッカーは2ポートのハブ機能も搭載しているようで初代iPad AirとUSBバッテリーを充電してみたところなんと3.8Aと表示されました。
取説で確認してみたところ、この充電器は1ポート当たり最大2.4Aなどの記載はありませんでした。
こちらの充電器にはきちんと1ポート当たり最大2.4Aと記載がありました。
まとめ
今回購入したサードパーティ製のUSB-C – Lightning ケーブルは無事に使うことが出来ました。しかしiPhone8以降の機種を買うまではPD機能が有効になるかわかりません(笑)