【経緯まとめ】博多駅前の道路陥没事故で福岡空港は非常用電源で対応

2016年11月8日の5時15分ごろに発生した博多駅前の道路陥没事故の影響で、周辺で停電やガスが使えなくなり銀行システムにまで影響が出ました。
福岡空港第3ターミナルでも、停電の影響でエスカレーターや店舗など施設の一部が使えなくなりましたが、搭乗手続きなどは非常用電源で対応しました。大きな混乱はありませんでした。
非常用電源のお陰で上空で着陸態勢に入った機体などに影響がなかったのが幸いです。
福岡空港では肉や魚などの生ものの配送が出来ない状態で配送日程がずれることもあるようです。

このニュースをはじめに見たときは、CG映像のシンゴジラのデマツイート関係かと思うくらいはじめは信じられませんでした。しかも日本で起きていることが自体目を疑いました。しかし地下トンネルが張り巡らされた日本、特に都心部では今後どこで起きてもおかしくない事故だと思います。

工事内容

福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)建設工事という名称で行われていた地下鉄七隈線の延伸工事中に事故は発生しました。

時系列

時刻事象
5:00頃トンネル内で出水を確認
5:10頃全面通行止め
5:15頃道路陥没(2箇所陥没)
7:25頃2箇所陥没した箇所がつながった
7:55頃ガス中圧管→停止
8:07頃上水道,中水道 停止
8:30頃ガス低圧管→止める作業中
21:21頃JR博多駅の停電解消
23:00過ぎ福岡空港の停電解消

トンネル内で水が出てきたのに気づいてすぐ、自主的に通行止めにしたことが負傷者ゼロに繋がったと思います。
これで普通に歩行者や車が巻き込まれていたらと思うと・・・。

場所


道路が陥没した場所は、博多駅前のメインストリートで駅のすぐ近くで発生しました。もし日中の車や人通りが多い時間帯と考えるとゾッとします。

トンネル計画


ちょうど大断面トンネル区間で道路が陥没しました。

トンネルの断面


陥没した部分のトンネルの断面は幅約15.7m、高さ約11.5mありました。

NHKでライブ配信中

www3.nhk.or.jp
24時間体制で復旧の作業が行われていますが、NHKでは現場の様子をライブ配信中です。
何台ものタンクローリー車が行ったり来たりして作業しているのがわかります。

ライフラインへの影響

以下NHKによるまとめです。

停電

九州電力によりますと、JR博多駅の新幹線の改札口やホームの停電は8日夜のうちに復旧しましたが、9日午前6時の時点で、商業施設など7戸で停電が続いています。九州電力は、午前10時ごろの復旧を目指すとしています。

ガス

都市ガスを供給する西部ガスは、安全確保のため現場周辺の4世帯でガスの供給を停止していて、今のところ復旧の見通しは立っていないということです。

電話・ネット回線

NTT西日本によりますと、現場周辺では電話やインターネット用の回線合わせておよそ380回線が通じない状態が続いているほか、通信用の光回線など最大で1000回線に影響が出ているおそれがあるということです。
復旧の見通しは立っていません

水道

福岡市水道局によりますと、避難勧告が出ている場所にある1つのビルで断水が続いていて、復旧のめどは立っていないということです。

復旧の見込み

福岡市は夜を徹して穴を埋め戻す作業を続けています。埋め戻しに必要な土砂は少なくともおよそ7000?と見込まれていて、9日14時現在でこれまでに3割に当たる2000?余りを投入したということです。ライフラインの復旧作業に着手するには、地下3メートル付近まで埋め戻す必要があり、これまでに地下6メートル付近まで埋め戻したとしています。
福岡市は、今月13日までにライフラインを仮復旧させ、14日を目標に現場付近の通行を再開させる方針です。

日時作業内容
9日0時10分4棟のうち1棟について避難勧告を解除
9日14時土砂を3割の2000?投入済み(地下6m付近)
9日夕方地下3mの予定
13日ライフラインを仮復旧
14日現場の交通を再開

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