世間では夏休みのまっただ中になかなか大変なことが起きていていたようなので、ちょっと調べてまとめてみました。
概要
2016年8月5日、国内線保安検査場Aにて、乗客の女性が保安検査を行わずに搭乗待合室に立ち入ったため出発前の約1000名の保安検査をやり直した。この影響で11便が欠航、150便以上で最大3時間の遅れが生じた。
事件の経緯
12時ごろ | 女性客が保安検査場でスマホの画面をかざすも反応せず |
その後 | 検査員が女性客を列から外し航空会社の案内係に対応を要請。その間女性客は放置プレイに |
12時13分ごろ | 保安検査場Aで保管検査をせずに制限エリアに入室 |
その後 | 係員に「チケットをなくした」と申告。 |
その後 | 係員は予約した本人かどうかだけをクレジットカードで確認し、保安検査の結果については確認せずに機内に案内 |
12時28分 | 女性客が乗ったAIRDOが羽田に向けて出発 |
12時43分 | 警備会社が国土交通省に連絡 |
13時6分 | 航空各社が国内線の出発便の運航を停止 |
13時15分 | 制限エリア内のラウンジ内や機内の客およそ1000人を出発ロビーに戻す |
14時30分 | 保安検査を再開 |
15時過ぎ | 国内線出発便の運行を再開 |
発着便への影響
計11便が欠航。計159便に最大で約3時間の遅れが生じ、検査やり直しで、2万人に影響の大混乱に
夏休みということもあって2万人に影響した模様ですね。
せっかく楽しみにしていた家族連れやちびっこたちが可哀想ですね。
女性客へ聞き取り
関係者によると、女性客は電話での聞き取りに対し、「出発時間が迫っていて焦ってしまった。どう保安区域内に入ったかは覚えていない」などと話しているという。
出発時間が迫っていて焦るくらいならもっと早く保安検査通ればいいのに・・・
係員「出発時刻が間近のお客様はこちらからすり抜けお願いします」という馬鹿な係員はいませんよ。。。
この女性客、保安検査で正常に通過できていないにも関わらず搭乗口では「チケットをなくした」と発言・・・
そして自分はノントラブルおそらくオンタイムで羽田に着陸して帰路へ。
疑問点
- 保安検査場で読み取りができなかったバーコードが無事に搭乗できたということは搭乗口では認識できたということ?
- 保安検査場を通過していないバーコードが搭乗口で読み取った場合エラーはでない?
- 放置プレイになるって検査員の人数そもそも足りない?
- 女性客が羽田に向けて出発を認識できた時点で運行再開でも良かったのでは?
- 実はこういうことが新千歳空港ではよく起きていて、まじめに国土交通省に連絡した結果今回は大騒ぎになった?
問題点
旅客の保安検査通過の有無は、搭乗ゲートに設置された航空各社の専用端末でチェックできる仕組みになっているが、AIRDOのマニュアルでは搭乗直前にチケットの紛失が発覚した場合、本人確認だけすればよい規定
これはAIRDOさん、このままの規定では問題ですよ。
新千歳空港事務所によると「乗客が探知機の横を通過するトラブルは年1回程度ある」。ただ、誰にも気付かれずに保安区域に入り込んだ例は「相当珍しい」(国交省航空局)という。
やっぱりよくあるんですねw
ほんとはもっとあるんでしょ?と言いたくなるw
探知機をすり抜け、搭乗口に進んだ女性客は、エア・ドゥの係員に「搭乗券をなくした」と申告。係員はマイレージカードで本人確認し、ゲートを通した。この時、係員は女性客が検査を通過したかを専用端末で確認していなかったという。同社は「搭乗口にいるということは、検査を受けた前提に立っている」と説明
検査を受けた前提では2重チェックの意味無いじゃんw
WEB対応
新千歳空港とAIRDOさんのWEBトップページを見てみましたが、今回の問題の説明もなにもないようでした。
ANAならすぐにテキストだけでも載せそうですが・・・
その後の対応
- 新千歳空港では19カ所の探知機脇の通路すべてにチェーンを張った。
- AIRDOのマニュアルに新たに保安検査の有無の確認も規定に盛り込んだ。
所感
ツイッター上でもいきなりつぶやきの数が増え、そして一気に不愉快な感情が増えてます。
たった一人の自分勝手な行為が、すでに機内に案内されていた乗客、そしてラウンジを満喫していた客、制限エリアであとは飛行機に乗るだけと待っていた客などなど客だけでなく航空各社のスタッフまで迷惑をかけ最終的に2万人にまで迷惑をかけた行為になったわけですね。
特にこの保安検査を通過したかどうかはANAでは結構まじめに確認している気がします。
自分は以前に、制限エリア内に入ってから制限エリア外でしかほしいお土産が売っていなかったりすると、保安検査の履歴を消してもらって再度保管検査するという流れでした。
時系列をたどると未然にとまでは言えませんが、もっと小規模に抑えることができたのでは?と思いますね。
- 放置プレイにならなければ勝手に侵入しなかったはず。
- 侵入したとしても搭乗口でAIRDOが止めていればもっと最悪女性客だけ乗れなくて影響は一人で済んだはず。
- 女性客の特定を早くすれば、保安検査のやり直しまで拡大しなかったはず。
などなど上げればいくらでも対策はありますね。
残念ながら問題が起きてからしか対策を考えないのが会社の悪いところですね。
今まで問題なかったからここままでいいというのはまさにAIRDOのマニュアルに言えることですね。